平成22年11月11日 文教科学委員会にて初質疑

2010年11月11日|活動報告

スポーツ立国推進の立場から、プロ野球経験者のアマチュア野球指導の要件緩和を求める


平成22年11月11日 初質疑
平成22年11月11日 初質疑
平成22年11月11日 初質疑

 スポーツは人々に感動を与え、活力を与える。国境を越えた世界共通の文化とも言える。戦後日本があのどん底から立ち上がって復興を果たし、世界が目を見張る経済発展をとげたその背景にスポーツが果たした役割、功績は計り知れないものがあると思います。
 スポーツと一言でいっても、競技スポーツ、生涯スポーツ、またスポーツを通した青少年育成、国際交流、プロスポーツの各産業への貢献。広い範囲にわたっている。そのスポーツ立国戦略について、高木義明文科大臣に質しました。

 高木大臣は、自らもスポーツ愛好者という。スポーツが国民の心身の育成に極めて重要。競技者としての苦しい練習、研磨。先輩、後輩との結びつきによるコミュニケーション能力の発揮。スポーツの意義は充分認識している。とくに大切な役割は「リーダーシップ」「チームワーク」、と答弁。さらにスポーツ立国として、テーマをあげ、

①ジュニア時代からの体系的な指導、育成。
②スポーツに対する専門的な研究、拠点づくり。
③選手が安心して協議に励める環境づくり。

その取り組みの実際について説明されました。

その中で私が一番重視しているのは指導者についてです。大臣もトップアスリート(オリンピック、世界選手権、プロスポーツ界で活躍した選手等)を活用した巡回指導、拠点化にむけた体制づくりに言及されました。
 現実問題として野球界では。プロとアマの試合や指導を含めた交流が、特に高校では厳しく制限されております。昭和21年制定、昭和25年に日本学生野球憲章として今日に至るまで学生野球の憲法として、その理念、方針が定められている。
 いま、プロ側とアマ側の歩み寄りはみられるものの、私はこの際、プロ・アマ両方から夫々人を出して審査機関をつくり、研修を実施して審査が通れば、プロ出身者でも高校野球の指導ができる、との提案をしました。(注釈:現在の制度では、教員となって2年以上の実績で資格者となります。昭和59年から現在まで、プロ野球経験後に高校野球指導者となった人は25人しかおりません)

 大臣も十分関心をもって両方の努力を見守っていきたい。検討もしてみたい。との答弁でした。
 プロ野球の世界で十数年。懸案であった事項に、国会議員として国政の場で論じることができた。感無量のものがありました。


■[176 - 参 - 文教科学委員会 - 3号]